以前、この記事で罫線のあるルーズリーフに印刷する方法について書いた中で、あたかも当該シリーズのルーズリーフのレイアウトが全製品で固定であるかのように表現しましたが、以来100枚入りのパッケージを三回ほど購入し調べたところ、上部余白(5mm罫の最初の行が始まる線から用紙上端までの距離)にパッケージ毎にばらつきがあったので書いておきます。
便宜上「上部余白」と言っていますが、罫線部内部では誤差は生じていないため、上部余白にずれがあることは下部余白にずれがあることと同値です。実際にWordで設定するに際してはレイアウト→余白の設定から上部の余白の値を微調整する方法が有効です。
◯最初に買ったもの:29mm程度
◯二回目に買ったもの1:31.5mm程度
◯二回目に買ったもの2:31.5mm程度(同上)
◯三回目に買ったもの:31mm
購入した場所は通販とか文房具屋とか様々なんですが、まあとにかく個体差があるってことだと思います。(ここでいう個体とは用紙一枚一枚ではなく用紙がひとまとまりになったパッケージを一単位としている)
正直、ばらつきがどう発生しているのか等については探求しようがないので、ひょっとすると私の認識も間違っているかもしれませんが、余白の距離が全てのパッケージで全く同じであるとの誤解を生じていたらまずいと思ったため、取り急ぎ記しておきます。
余談ですが個人的な運用方法を紹介します。
- 例の記事で説明した設定を施した白紙の「B5C罫印刷テンプレ.docx」(名前は適当)をアクセスしやすい階層に置いておく
- 各学習フォルダ(あるいは作業フォルダ)にコピペして名称を任意に変更し、ファイルを開いてノートを作る
- 制作が完了したら印刷するルーズリーフを用意し上部余白を一応実測して、必要に応じてレイアウトの余白の長さを微調整する
- 同一パッケージであれば誤差はない(はず)なので、同一パッケージから複数枚選ぶ
- 逆に言えば一パッケージを使い切って新たなパッケージを開ける場合、余白が完全に同じである保証はないので、距離を実測してテンプレファイルのレイアウトに反映させる
- 印刷する
◯いくつかのコツ
- ルーズリーフはコピー用紙に比べ相対的に薄いので、正直文字の色は標準の黒ではなく「濃い灰色」みたいな多少明るいものでも十分
- 画像の印刷も同様で、Wordの画像設定で彩度を下げたり明度を上げたりするとインクの節約になる(エビデンスはない)。もちろん色調をいじって問題ないものに限る
- 手書きしたノートの余白に参考画像や資料を印刷する場合、モニタ上のWordの用紙サイズを実際のサイズに合うように拡大・縮小して、現実の用紙を透かすと間違いない(Wordでは表示サイズを1%単位で設定できる)
- 表を印刷する場合、表の罫線にも厚みがあるのでそれに応じて表内の行の高さを調節すると、(pt⇔mm変換の宿命によるズレはしょうがないとしても)用紙の罫線に割とぴったりに印刷できる。例えば罫線の厚みが0.5ptの場合、一行の段落の高さは14.15ptからそれを減じて13.65ptにすればよい。一つのセルが二行からなる場合は、罫線一本分+文書二行=14.15pt×2より、一行の段落の高さは13.9ptに設定すると上手くいく。ただしセルに応じて行数が異なる表では設定が極めて面倒である